旧石器時代
旧石器時代の概観
人類の長い歴史でもっとも古い時代は「旧石器時代」と呼ばれます。地質学的にいえば、寒い氷期と暖かい間氷期が次々と始まった「更新世」にあたります。
ある氷期のあいだには、日本列島の一部とアジア大陸が陸地で繋がってと考えられています。この時期に、人々や動物が大陸のさまざまな場所から日本列島に到着したのです。
当時、人々は遊牧狩猟民でした。彼は石、木、骨そして角(つの)で作られた道具を使いました。石器は彼にとって重要でした。石器は時代や場所によっていろいろな方法で作られたさまざまな形状をしています。(参考 鹿児島県黎明館の展示物)
海面はどれだけ低かったか
私は次のことを学びました。
- 旧石器時代のあいだ、地球の気候は現在よりずっと寒く、たくさんの水が氷や雪として大陸の上にとどまっていた。
- 陸地の約30%が氷河で覆われ、平均気温は現在より摂氏6度から7度低かったといわれている。
- 海面は今日よりはるかに低く、ゾウを含む大型動物が現在の瀬戸内海に生息していた。
- ある説では約140m、またある説では80m、海面は低かったといわれている。
旧石器時代の自然環境は岩橋千塚とは直接に関係しているようには思われません。けれども、大陸からの最初の人々が、この時代に、古日本列島に来たことを覚えておく必要はあると思います。
石器として使われた石
これについて次のように学びました。
- サヌカイトと黒曜石が石器として使われた石の代表。これらは加工しやすい。
- 北海道白滝の黒曜石はよく知られている。
- 山形と青森産の珪質形が東北と北海道南部で使われた。
- 黒曜石、チャートそして頁岩が関東と中部で使われた。
- 近畿と四国ではサヌカイトが使われた。
- 九州ではサヌカイトと黒曜石が使われた。
旧石器時代における石器の地域性
この主題についての私の理解は次のとおりです。
- 北海道では、ナイフ形石器がまれな一方、細石刃がほかの地域よりも早く出現した。
- 東北地方では、石刃技法がすぐれていた。
- 瀬戸内海地方では、サヌカイト製の長い石器が発展した。
- 九州では朝鮮半島からの影響があった。
- しかしながら、全体としては、列島の石器には共通性があった。
旧石器時代の人々の暮らし
次は私が学んだ旧記時代の人々の生活の一端です。
- 小川のそばの丘の上にある居住施設もあった。
- 環状にならんだ住まいもあった。何もおかれていないその中心の部分が人々には大切だったと考えられている。
- 彼らは動物を捕らえるための落とし穴をつくった。.
- 琥珀玉などの装飾品が北海道でみつかっている。
旧石器時代の和歌山県
このテーマについて私は次のように学びました。
- 約25,000年前、人々は現在の和歌山県域で暮らしはじめたようだ。
- 高地ではカラマツ林、低地ではブナ林が広がっていた。
-
和歌山県で約40箇所の旧石器時代の遺跡が見つかっている。そのリストには次の場所が含まれている。
- 有田川町の藤並地区遺跡(ナイフ形石器など)
- 和歌山市の大池遺跡(ナイフ形石器など、縄文時代まで継続)